趣味Web 小説 2005-02-22

カリスマアフィリエイターの正体

職業区分でいえば「主婦」なんだろうけれども、これは趣味じゃなくて在宅ワークですね。

複数人で切り回しているネットショップの場合、商品の発注・発送を扱う人と、サイトを運営・構築する人は別々です。カリスマアフィリエイターの正体は、実体商品の取り扱いをアウトソーシングした、新手のネットショップ運営業だったというわけですか。

アフィリエイト収入が月額30万円ということは、商品の売上は月600万円以上。一体どんなサイトかと思いましたが、ううむ、これはたしかに素人の余興じゃありませんね。まずこれほどのサイトを作ったというのが異常だし、その上「どんな商品を扱うか、どんな宣伝をするか」を全部一人で考えている……立派な知的労働だと思います。

でも逆にいうとアレですよね、こういう仕事なんて、商品価格の1~7%の価値しかないってことでもあります。

NHJ というメーカをご存知の方は少ない(ブランドを前面に出して売っていないため)と思いますけれども、じつはけっこう売れているんですよ、ここのデジカメ。NHJ は工場どころか設計部門すら持たないメーカです。商品企画しかやらない。設計と製造は台湾メーカがやっているそうな。

研究開発部門を持たない NHJ の商品は安く、それでいて性能は悪くないので市場ではジワジワとシェアを伸ばしていくわけですが、この会社はずっと「知る人ぞ知る」存在であり続けるでしょう。雇用も創出しないし、税金も少ししか払わない。そうして、こういう会社が大企業を倒していく。

これを痛快と思うか、なんだか気持ち悪いと思うか……。ま、圧倒的多数は無関心であり続けるだろうと思いますけれども。ソフトバンクのような「安かろう悪かろう」がまかり通る21世紀の日本、まだまだいろんなことが起きますよ(脅かしオチ/ていうかアフィリエイトと関係ない)。

余談:ますますアフィリエイトに関係ない話

昨年、国内のテレビ販売額の過半はブラウン管テレビが占めました。台数ならもう圧倒的にブラウン管が勝っているのです。もちろんそうはいっても、今後ドンドン、薄型テレビが進出してくるわけで、国内メーカはみなブラウン管テレビに見切りをつけています。

ところが……世界シェアを見ると、10年後の予測でも20年後の予測でも、ブラウン管テレビが金額シェアで7割以上を占めます(社内研修の資料ゆえ詳細はお見せできません!)。ということは DELL がパソコン市場でやったように高性能で低価格なブラウン管テレビを全世界で製造・販売すれば、今後少なくとも20年間は世界一の AV 家電メーカとして君臨できるわけです。成熟商品といわれたパソコンで可能だったことが、テレビでは絶対に不可能という理由があるでしょうか。

で、「うちの会社がそれをやったらどうか」と発言してみたのだけれど、一笑に付されました。「ブラウン管みたいな古い技術にこだわっていたらメーカはオシマイだ。我々は夢を追いかける。値段の叩きあいみたいな世界には手を出さないよ。どうしたって中国には勝てないだろうし」

……だから、設計・製造は中国でやればいいじゃない。付加価値の高い仕事だけ自分でやればいいんだよ。な~んて素人の思いつきはあったのだけれど、面倒くさくなったので「なるほど」なんて相槌を打って有耶無耶に。

一社員の本音としては、バクチよりも本業で堅実に儲けてくれる方がありがたいのだし、そもそもうちは部品メーカであって、テレビを組み立てたことは一度もない。つまりテレビという商品をわかっている人がいない。NHJ くらい徹底的にアウトソーシングするならともかく、DELL の真似はできないということ。それに当然、NHJ の真似をするのは非常に難しい。

Information

注意書き