C-0063 Netscape 6/Mozilla をカスタマイズする

ここに掲載している情報は間違っている可能性が非常に高いので、信用してはならない。これらの情報を信用してアナタが不利益を被ったとしても、それは全てアナタの責任である。

Netscape 6 、及びそのベースとなっている Mozilla (以下、まとめて「 Moz 」)のカスタマイズ方法を紹介。ちなみにここでは Netscape 6.1 以降、 Mozilla 0.9.2 以降を対象としています。

ユーザースタイルシートを使う

Moz のユーザープロファイル(ユーザー別設定)は、 Windows 9x の場合、以下のような位置にあります。

Profiles フォルダの中にさらに設定別のフォルダがありますが、通常はこの中の default フォルダに設定が保存されています。

default の中の chrome フォルダ内にある userContent.css という名前のテキストファイルを編集すれば、 CSS のユーザースタイルシートとして認識されます

ユーザースタイルシートは !important を指定することでページ作成者の指定よりも優先されますので、文字サイズを常に大きめにしたり行間を広めにとりたい場合はこちらを使いましょう。

body {
  background: white !important; /* 背景は常に白 */
}
body * {
  color: black !important; /* 文字色は常に黒 */
  font-size: 13pt !important; /* フォントサイズは常に13ポイント */
  line-height:1.5!important; /* 行間を常に広くとる */
  background: transparent !important;
}
a:link, a:visited {
  color: blue !important; /* リンクは常に青 */
}

ユーザースタイルシートを使えば、本来 Moz が対応していない XHTML 1.1 の ruby 要素も擬似的に表示できます

ブラウザ自体の見た目を変更する

userContent.css と同じ位置に userChrome.css というスタイルシートを作ると、ブラウザ自体の UI の表示が変更できます。

window { /* メニュー・ダイアログ等、全体に渡る指定 */
  font-size: 120% !important;
}
menubar { /* メニューバー部分 */
  font-size: 5mm !important;
}

NN4.x ではツールバーのボタン下の文字列を消す設定がありましたが、 Moz ではこの機能がないので、 userChrome.css で再現することになります。これについては 別項を参照してください。

ブラウザ標準のスタイルを変更する

Moz の標準の HTML 文書の表示スタイルは、プログラム内ではなく全て CSS で定義されています。 Moz をインストールしたフォルダの中にある res フォルダhtml.css が HTML の表示定義なので、これを書きかえれば好きなように表示を変更できます。

body {
  display: block;
  margin: 8px;
  line-height: 1.2; /* 標準の行間を IE と同じくらいにしてみる */
}

番外:標準のフォントをゴシック体にする

Moz では明朝体フォントでページが表示されます。これは設定で変更できますので、文字が読みにくい場合はゴシック体にしておきましょう。(コンピュータの画面上では、明朝よりゴシックの方が読みやすいです)

「編集 (Edit) 」→「設定 (Preferences) 」→「表示 (Appearance) 」→「フォント (Fonts) 」に「 Web ページ表示用の標準フォント (Default Fonts for Displaying Web Pages) 」という部分があるので、「標準タイプ (Default Type) 」のところで「セリフ (Serif) 」ではなく「サン セリフ (Sans Serif) 」にチェックを入れれば OK です。

参考: Serif/Sans Serif

「 Serif 」はフォントの系統名で、「ヒゲ付き文字」を指します。日本語フォントでは明朝系のフォントがこれに当たります。対する「 Sans Serif 」は「ヒゲ無し文字」で、日本語フォントではゴシック体などが該当します。